大麻(マリファナ)合法の国ならOK? 海外旅行の日本人は注意

大麻(マリファナ)合法の国ならOK? 海外旅行の日本人は注意
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海外は大麻解禁の流れ

 

大麻(マリファナ)の所持で逮捕される有名人のニュース、よく聞きますね。

 

先日もそのようなニュースに接しました。

田口容疑者ら大麻使用も認める 元KAT-TUN

 

私の大好きなドラマ、リーガル・ハイで「草の者」を演じる彼の逮捕は、衝撃です。

「草の者」が草やっちゃダメでしょ。

これでリーガル・ハイの続編みれなくなっちゃうのかな・・残念です。

 

日本と異なり、海外では嗜好用大麻の使用について、解禁が相次いでいます。

 

カナダでは2018年10月17日から、嗜好用大麻の所持・使用が合法化されました。

カナダ、大麻合法化がスタート ウルグアイに続き2カ国目

 

アメリカでは州によって対応が異なり、例えば、カリフォルニア州、マサチューセッツ州、コロラド州やワシントン州では娯楽目的での大麻使用が合法化されています。

マサチューセッツ州はボストンのある州なので、ハーバードやMITの学生も合法的に大麻が吸えますね。

 

州ではありませんが、首都であるワシントンD.C.も合法です。

 

そして、ニューヨーク州でも嗜好(しこう)用としての大麻が2019年内に合法化される予定です。

ニューヨークで嗜好用大麻を2019年解禁へ 市場規模は35億ドルを見込む

 

2019年5月現在、ニューヨークではまだ完全に合法ではありません。

しかし、マンハッタンでは街のあちこちで大麻独特の匂いがします。

アパートの換気口を通じて外に匂いが漏れてくるようです。

 

というのも、ニューヨーク市では、公共の場所において大麻を所持していた場合のみ軽犯罪扱いとして違反チケットを切るという対応をしているからです。大麻所持で逮捕されない運用になっています。

ニューヨークで大麻は合法なのか? 市長の異例の指示、その裏にある複雑な事情

 

ニューヨーク市内においては、部屋の中で大麻を使用する限りにおいて、犯罪扱いされることはありません

 

なぜ?相次ぐ大麻合法化

 

アメリカ人の知人に聞いて回ったところによると、アメリカ人の多くが一度は大麻を経験しています。

特に、高校や大学で、友人に勧められて吸引した経験が結構あるようです。

それは大麻が合法化されている州に限りません。

 

禁止されていようとも、大麻はアメリカの市民の隅々に行き渡り、実際にはかなり普及してしまっています。

そのため、違法として取り締まるよりも、合法として州が販売業者を管理し、粗悪な大麻が出回らないようにした方が合理的という考えが背景にあるようです。

 

欧米で大麻に寛容な国や州は、同じような事情によって大麻を合法化しているのでしょう。

 

もちろん科学的な根拠もあるかと思いますが、そこは専門ではないので、ここでは触れません。

 

日本人が合法化の国や州で大麻を使用しても大丈夫?

 

 

日本人が、大麻が合法化された国や州で大麻を使用することは、結論的には違法です。

 

大麻取締法違反は、大麻の所持や譲り受け、譲り渡しについて5年以下の懲役刑と規定しています。
また、営利目的での大麻の所持、譲受、譲渡であれば、さらに罪は重くなります。

なお、大麻の「使用」については処罰規定を置いていません。

 

海外旅行で日本人が大麻を楽しもうとする場合、大麻の「所持」や「譲り受け」という犯罪構成要件に該当してしまいます。

 

そして、大麻取締法の規定は、日本国外での行為について適用されると規定しています(大麻取締法第24条の8、刑法第2条)。

 

したがって、日本国外の合法化された国で大麻を使用したとしても、法文上は違法になってしまいます。

 

この点、カナダで大麻が合法化された際、外務省からも通達が出ています。

注意喚起(カナダにおける大麻(マリファナ)の合法化について)

 

現実的に逮捕するのは難しいか

 

しかしながら、例えばカナダに旅行中に大麻を購入し楽しんだとしても、日本帰国後に逮捕や起訴されることは現実問題として想定しづらいのではないかと思います(もちろん、お土産に大麻を持ち込むようなことをしたらその場で逮捕です)。

 

そもそも、日本の捜査権限が及ばない海外において、捜査機関が逮捕や起訴をするために必要となる証拠を収集することは困難です。

日本の捜査機関が、大麻が合法化されている相手国の捜査機関に対して、「大麻で検挙したいから捜査に協力して!」と依頼することも考えられません。

 

また、前述のとおり、大麻取締法の構成要件は、「所持」や「譲り受け」であり、使用だけでは犯罪になりません

 

そのため、例え帰国時の空港でハイになっており、尿検査したところ、大麻の成分が検出されたからといって、犯罪ではない大麻の「使用」を理由に逮捕できません。

これらの事情は、大麻の所持や譲り受けを推認する事実でしかないのです。

 

なお、甲南大学法科大学院の園田寿教授は、結論として合法化された国で大麻を所持しても日本の大麻取締法の違反にはならないという見解を述べられています。

カナダで大麻を使用して帰国した日本人旅行者や留学生は大麻取締法によって処罰されるのだろうか

 

説得的ではありますが、この点について過去に裁判で争点になったというケースはおそらく存在せず、一つの見解としてみておくべきでしょう。

 

まとめ

 

日本の大麻取締法が改正されない限り、大麻合法化された国や州であっても、日本人が大麻を使用することは違法です。

 

現実的に逮捕や起訴が難しいことは間違いないですが、ルールは守りましょう。

 

合法化された国や州で大麻の楽しさを覚えて、日本に帰国してからも大麻が辞められない・・・といった話もよく聞きます。

他の国では合法化しているのに、日本だけ遅れているという議論はあるものの、ルールはルールです。

 

日本人は、大麻が日本で合法化されるまで、おとなしく待ちましょう。

 

 

 

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